よくある質問

1-03.人工大理石の樹脂の種類別性能

      2015/05/17

人工大理石はその使用している樹脂の種類で大別すると、次の3種類が一般的です。

  1. 不飽和ポリエステル系人工大理石
  2. ビニルエステル系人工大理石
  3. アクリル系人工大理石《メタクリル人工大理石(メタクリル樹脂強化無機材):メタクリル樹脂を樹脂の主成分とする》

 

一般的に、不飽和ポリエステル系人工大理石は強度が高く、耐薬品性や耐溶剤性には優れていますが、長期耐久性の観点では劣化が見られる傾向があり、なかでも耐候性(光による変色)や耐熱性(熱による変色)の評価を実施すると、色調の変化が大きい傾向があります。ビニルエステル系人工大理石は、強度や耐薬品・耐汚染に対しては信頼性が高いものの、耐候性・耐熱性の点では不飽和ポリエステル系と同様に変色し易い傾向にあります。
これに比べ、アクリル系人工大理石は、強度面では不飽和ポリエステル系やビニルエステル系とほぼ同等ですが、耐候性に優れ直射日光が当たる窓際でも色調が変化しにくく、また長時間熱がかかるような環境に置かれても外観が変化しにくい特徴を持っています。
このように優れた性能を持つアクリル系人工大理石ですが、その特性は原料のメタクリル樹脂(PMMA)により得られるものであり、このメタクリル樹脂を樹脂の主成分にすることにより顕著になります。
そこで我々は、このような優れた特性を持つ、メタクリル樹脂(PMMA)を樹脂の主成分とする人工大理石を、
「メタクリル人工大理石(メタクリル樹脂強化無機材)」と呼ぶことにしました。
メタクリル人工大理石(メタクリル樹脂強化無機材)をお選び下さい。
メタクリル樹脂の優れた性能を持つ人工大理石をお使いいただければ、その優れた風合いと耐久性に、きっとご満足いただけるものと思います。

 

日本メタアクリル樹脂協会「メタクリル人工大理石(メタクリル樹脂強化無機材)について」より抜粋